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confuoco Dalnara

無間序曲

flashback 地の代父
ゴッドファーザーは生まれる子を祝福し、
香港のボスは父祖に礼を捧げる。
コッポラのゴッドファーザーが神に祈り
神に代わって祝福する天の代父(ゴッドファーザー)なら
『無間序曲』のハウは地に伏し祈る地の代父。

オープン・エアの食堂で
父親の死を悼んで礼をし酒を地に吸わせるかのように
グラスのビールをアスファルトにこぼすシーンが印象的だった。

次の世代を祝福する父代わりのゴッドファーザーと
前の世代に礼節を尽くす香港のボス。
未来と過去、向く方向の異なるところに西洋と東洋の違いを少し感じたりもした。

『無間道』は謎がスリリングだったけれど
こちらはPartIのバックグラウンドに踏み込んでサスペンス色は薄れたが
それぞれの過去、それぞれの心の痛みが感じられる気がした。
そしてヤンの心には
「善人になりたい」という稀有な思いが昔から宿っていたことを
この『無間序曲』で確信できてよかった。

4人を整理するシーンは『ゴッドファーザー』のあのシーンと似て
ボスはアリバイを証明できる場所にいながら
部下が同時にそれそれ別の場所で冷酷に整理し処理するsynchronisity、
そんな映画の進行が『ゴッドファーザー』とparallel(平行)だった。

返還の変化が行き交うシーンも
善悪の交錯に新旧香港の交差と本土(中国)との関わりが示唆され
重なりあって混沌を増し興味深かった。

男の群像劇に蔡琴の歌声が低く地を響かせ真空管を揺らし
lullabyかrequiemのように聞こえる。

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